−いんたーねっと− インターネットが一般の人に普及して、すでに10年が経ちました。 商用サービスプロバイダの始まりと共に、PCのWindowsの普及と重なって、ここ数年は急激な普及を見せている。 PCだけでなく、携帯各社の携帯電話からネットに繋がり、メールにサイト閲覧も出来るなどもあって、利用ユーザーの数は膨れあがっている。 1つのマスコミュニティとして、すでに成長しているインターネット社会(以下ネット)は、数的には成長したものの、そのコミュニティにおけるモラル、俗に 言うネットワークマナー、エチケット(略してネチケット)の普及が、その量的な増大に決して追いついていないのが現状だ。 時折、新聞や各種マスコミを賑わす、ネットに関わる犯罪や諸問題はその極端な部分ではあるが、偏在する一端でもあるのだ。 概して、言葉(文字)だけでのコミュニケーション(各種メール・チャットなど)が主流たるネット社会において、その言葉が持つ、与える「意味」を考えない と駄目なのは当然だ。 そうなると、ネット社会への参加者は、その文字の向こうにいる相手のこと、言わんとしていることを「察する」ことが出来うる人物であり、高い精神的成熟度 を必要とするのだ。 年齢的には大人なのに「あれ?コイツガキか?」程度に思われたのなら、それは自身のコミュニケーション能力と、精神年齢が、要は大人として恥ずべきコト、 なのだ。 −電子手紙の勧め− それはさておき、これだけ普及したネット社会、無くても生きては行けるが、使いこなせればより有意義であり、便利に生活出来ることは間違いない。 すくなくとも私自身はそうなのだ。文句あっか!と言いたいぐらい。 ここでは、タイトルにあるように「署名を勧め」てみたいと思う。 もちろん、前置きにネット云々をあげている以上、クレジットカードの署名やその他ペン・筆での署名でないことは、諸氏にはわかって頂いてると思うが、もち ろんネットでの署名の事だ。 ネットでの署名も諸処あれど、私が勧めるのはメールの署名である。 もちろん、断っておくが、 メール=紙媒体の手紙など ではなく!、E-Mailすなわち電子メールのことだ。 今の時代、便利なことに、こんなに小さい携帯端末(電話機能付携帯PC)からでもメールが送れるのだ。 携帯各社のメールから普通のネットのメールに送れるので、メールを体験、活用されている方も多いだろう。 ここを見ている人で、未体験な人はごくごく希な方だと思う。 昔はPCからのメールが主流であったが、最近は携帯が若人にはほぼ必須のコミュニケーションアイテムで、ビジネスマンにも当然必需品なこともあり、携帯か らメールを始めた、と言う人も多いようだ。 困ったことに、これが署名と言うもの自体を知らない、と言う人を増やしているのだ。 メールは便利だ。電話だとリアルタイムに相手が必要であり、その時間を拘束することになる。場合によっては電話は、相手に迷惑な場合もあり、いつかけるか は相手の都合と時を選ぶ。 それに比べるとメールは、普通の手紙ほど面倒ではない上に、いつ送っても相手は都合の良い時に読めるので、双方に取って便利なのだ。 しかし、そんなメールにも手紙の書き方同様、「メールの書き方」がある。「え?」と思ったそこにあなた!社会人なら恥ずかしいことですよ? −署名とは?− 署名、ネット上、メールの署名となるので、もちろん電子署名となるのだが、巷の小難しいセキュリティ云々の話に出てくる、電子署名や暗号キーとかの話では ない。 署名=Signatureシグネチャは、メールの末尾につける一文の事である。 要は簡単な名刺だ。先に書いたメールの書き方、書式も多少あるが署名は自分が何者であるか、どこに所属するものかを示すもので、メールには必須なのだ。 携帯などのメールは、文字数が限られる場合もあるので、その限りではないのだが、PCでのメールなどつけないのは、ネット初心者まるだし、というのは過言 ではない。 ネットに繋いでメールも数年使っているぜ、って人でも、まだ初心者の域を抜け出していないと断言しておこう。 −ニュースグループと署名− かつてのネット社会では、ニュースグループが興隆を誇っていた。 今では2chのようなBBSサイトや、その他のコミュニティサイトも多少は賑わっているが、ネットでの情報交換や交流と言えば、ニュースグループだった。 ニュースグループは、ネットという広大な電脳世界における、共通の掲示板、”の様なもの”なのだ。 ”様なもの”と言うのは、ここに投稿するにはメール形式でニュースサーバに投稿する方式なので、普段みんなが慣れている掲示板の投稿とは少し違う。 そして、このニュースグループは全世界共通で、ニュースグループサーバに接続出来る環境にあれば、誰でも投稿、講読が可能なのだ。 ※誰でも投稿は可能だが、掲示板との違いがわからない間 は、投稿しない方が吉。 ニュースグループの数は数十万以上あり、世界の国々に様々なグループ(議題と話題ごとに別れている)が存在している。 日本のニュースグループは頭に「fj」つまり「from japan」=「日本発」が付いているものが、それである。 ニュースグループに投稿するには、当然ながらルールがある。ルールと言うほど厳しいものではないが、最低限守るべきマナーだ。 これはメールにおけるマナーとも極めて共通しているのだ。 1・わかりやすいsubject(件名:メールの題) 2・到達可能なメールアドレスの明記 3・署名 ※名前は実名でなくてもHNでも良い(駄目な所もあるかも) 1は言うまでもないだろう。 2は、ヘッダの「reply−to」があれば、返信にて相手にメールを送ることも可能だ。 無くても、ニュースにレスポンスをつける事も可能だ。 しかし、マナーとして、投稿、情報のリソースが実在であり、明記することによって信頼も出来る、とのことだ。 署名がある人なら署名内に記されることが多い。 そして3。 署名は「自分の所属を示す簡潔な自己紹介文」である。 メールは公私で両方で使用するだろう。ビジネスや公用でのメールならば、その署名は簡潔にあるべきだろう。 (例)ビジネス関係のメール ・会社名 ・所属名 ・氏名 ・メールアドレス −*−*−*−*−*−*−*−*−*− (株)モンデヌ商社第2営業部御曹司 フェルデナント・F・モンディーヌ fel_f_mom@monduiegne.com −*−*−*−*−*−*−*−*−*− この例のように、区切りをつけて、これが署名ですと示して記述する。 区切りも、その模様は十人十色である。ビジネス関連のメールならば、それほど派手に凝ることもないだろうが。 fjでのニュースグループを見れば、そこには上記のような簡潔な署名の人もいれば、面白い署名の人も多々見受けられるだろう。 署名に長さは関係ないが、長短様々、そしてそれに関わらず目を引くこともあるだろう。 −メールを楽しもう− さて、工夫と創意に満ちた署名を作り、付けられるのは私用でのメールだ。 一言添えることで、自分のHPのアピールをしたり、今自分の気に入っている事、言葉などなどをそこに記す。 そうすることによって、自己アピールをするのだ。 同じ文字しか見えないメールで、他人とは違う、チョットしたエッセンスによって、今よりもメールでのコミュニケーションを楽しく出来る。 (例1) −−−−−−−− 真田 幸村 sanada_y@toyotomi.co.np みんな見てくれ! 「平蔵観察日記」 http://www.toyotomi.co.jp/sanada/ueda.html (例2) =・=・=・=・=・=・=・=・=・= ”エリス!””何?リリス!” ”敵よ!おそろしく強いわ!!” 「皆!敵が来るわ」 ”この娘、何故分かる?この私より早く…” RYO ryo@trebor.ca.wz (例3) =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= いくら希望を見いだしても、 地球の重力に魂を惹かれた者たちの エゴに押しつぶされ、 結局はこんな悲しみだけが繰り返されていく ならば。 一昔前の人々は旧世紀のロケットのGに耐えながら宇宙に あがった。 彼らは宇宙にこそ希望の大地があると信じた。 自分たちを宇宙へ追いやった地球のエリート達を憎む事よ り、 その方がよほど建設的だと考えたのだ。 地球の重力を振り切ったとき、人は新たなセンスを身に付 けた。 それがニュータイプへの開花へと繋がった。 そういう意味ではたしかに宇宙に希望はあったのだ。 よくわかる話です。僕もその希望を見つけます。 カミーユ・ビダン e-mail: z_gundum@greennor.co.un =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 例1は短いながらも、HPのURLに加えて、今自分のサイト上でやっていることのアピールもしている。 例2は、様々な機種で人気のゲーム、ウィザードリーのマンガ版からの台詞だ。 好きなゲームやマンガなどから台詞などを抜き出して、自分の好みをアピールするのだ。 例3はかなりの長文だろう。送られた方は半分イヤミに思えるかもしれないが、Zガンダムのクワトロことシャアの回想シーンだ。 同じ趣味を持った人間や、親密な間柄の友人には、これはこれでアピールが出来る?ような感じだ。 長短は様々で、上の例はほんの一例である。もっと違う表現法も当然あるし、それでメールを飾って自己主張するのも一興。 メールソフトによるが、署名を複数作れるものがある。沢山作っておいて、気分や相手によって署名を変えるのだ。 私の使っているメールソフト「Becky!」は署名を複数作れるので、私は相手によって署名を変えている。PSO関係の人にはPSO関係の署名を。 友人にはガンダムネタを。他にも仕事や公用も多数署名を作ってある。 なかなか仕事で疲れていたり、時間が無かったりして、メールを頻繁に送れないと言う人もいるだろう。 習慣としてメールをあまりしないので、億劫な人もいるだろう。 携帯がメインで署名を付けれない人も。 ※携帯でも署名は添付可能だが、携帯会社によって受信で もパケット代が余分にかかるなど、無理に勧められない。 しかし、人からメールを貰ったりして返信しなければいけない場合。どうしても連絡を取らねばならない場合。これを見ている人ならば、何かしらの理由で、 メールをすることは往々にしてあるはずだ。 そんな時、自分のメールの末文を自分色で飾ってみたらどうだろうか? あなたのそのメール、署名は何ですか? |